コールドブリューは「水で出すだけ」と思われがちですが、時間と温度の管理が意外と大事です。当店では毎日前日の夜に仕込んで、翌朝11時の開店に合わせて12時間かけて抽出しています。なぜ12時間なのか、もう少し短くしたらどうなるのか。そのあたりを書きます。
12時間にしている理由 ¶
コールドブリューは水温が低いため、成分の抽出が遅くなります。8時間だと酸味は出るが甘みが薄い。14時間以上になると、雑味が出てきます。当店のイルガチェフェの場合、12時間が甘みと酸味のバランスが一番取れる時間でした。豆の種類によって最適な時間は変わります。
温度管理の重要性 ¶
仕込みは冷蔵庫の中で行います。常温で水出しすると、夏場は雑菌が繁殖するリスクがあります。また、常温だと抽出が速くなりすぎて、フレーバーのコントロールが難しくなります。4〜6度の冷蔵庫内で、ゆっくり抽出するのが基本です。
自宅で作るときの豆の選び方 ¶
コールドブリューには、甘みが強い豆が向いています。ナチュラル精製のエチオピアや、ハニー精製のグアテマラは相性が良いです。ウォッシュトのコロンビアも使えますが、単体より他の豆とブレンドしたほうが甘みが出やすいです。
自宅での基本的な作り方 ¶
豆は中粗挽き(フレンチプレスより少し細かい程度)で挽きます。豆10gに対して水100mlが基本の比率。コーヒーフィルターを敷いたピッチャーに豆を入れて、水を注いで冷蔵庫へ。12時間後にフィルターを取り出して完成です。飲む前に軽く混ぜてください。
当店のコールドブリューは夏季(6〜9月)限定で毎日販売しています。自宅で作る前に、まず飲んでみてください。比較すると、自分の好みがわかりやすくなります。