「ブレンドコーヒー」というと、あらかじめ決まった配合の豆を使ったコーヒーをイメージする方が多いと思います。でも、Drift Blend Zoneでやっているのは少し違います。お客さんが来たその場で、豆の組み合わせと比率を決めて、その場で挽いて抽出する。それが「その場ブレンド」です。
なぜ「その場」で決めるのか ¶
焙煎した豆は、時間が経つにつれてフレーバーが変化します。焙煎直後は炭酸ガスが多く、抽出が安定しにくい。3〜5日後から落ち着いてきて、7〜10日がフレーバーのピーク。その窓の中で飲んでもらうために、当店では焙煎後10日を過ぎた豆は販売しません。その場でブレンドすることで、常に鮮度の高い豆を使えます。
産地の選び方 ¶
当店では3産地を常時用意しています。エチオピア・イルガチェフェ(フルーティーで酸味が明るい)、コロンビア・ウイラ(甘みとバランスが取れている)、グアテマラ・アンティグア(チョコレートとナッツの風味)。まず3種を少量ずつ試飲して、好みの方向性を確認してから組み合わせを決めます。
比率の決め方 ¶
組み合わせが決まったら、次は比率です。当店では7:3、6:4、5:5の3パターンを基本にしています。7:3は一方の個性を前に出したいときに。5:5は2種の中間を狙うときに。初めての方には6:4から試してもらうことが多いです。比率が変わると、同じ豆の組み合わせでも別のコーヒーになります。
記録して次回に活かす ¶
カウンターには小さなメモ帳があります。今日決めたブレンドの組み合わせと比率を書いておくと、次回来たときに「前回と同じで」と言えます。常連さんの中には、季節ごとに比率を変えて記録している方もいます。自分のブレンドが育っていく感覚が、このカフェの一番の面白さだと思っています。
初めての方は、まずカウンターで試飲から始めてください。知識は要りません。「甘いのが好き」「後味をすっきりさせたい」それだけで十分です。